制限の中で「快」を探す

満員電車の中で、

ポジションの取り合いをする
人を見て思った。

後から入ってきて、
スペースを空けてほしい人。

自分の空間を確保して、
そこを動きたくない人。

満員電車という
制限された枠の中で、

自分の「快適」を
探しているんだな、と。

いっそのこと、

そんな混んだ電車に乗らないとか、
電車で移動しないとか、
そもそも移動しないとか、

そういった選択肢は、
ないんだろうか、

と思った。
(自分への投げかけでもある)

制限の中で「快」を探す。
制限の中で「解」を探す。

選択肢というものを
考える際、

「6種類のジャム」
の話を思い出す。

米コロンビア大学
シーナ・アイエンガー教授による
「ジャムの実験」。

あるスーパーで、

有名ブランドの
ジャムの試食を行った。

2パターン。

24種類のジャムを用意した場合、
試食する人は多かったが、
買う人は少なかった。

6種類のジャムを用意した場合、
試食する人は少なかったが、
買う人は多かった。

その効果は、
6倍。

ざっくりこんな内容。

人は、
選択肢が多すぎると
困ってしまう。

最近、

日経の記事で、
デジタル断食の内容を読んだ。

星野リゾートの「星のや軽井沢」では、
決して安くない値段でも、

デジタル断食を求めて、
予約を入れる男性が
多いという。

チェックインを済ませると、
スタッフが、

デジタル機器をすべて預かる。

このプログラムの目的は
「五感を研ぎ澄ます」こと。

おもしろいね。

自分で制限をかけられないので、
他力を借りるというもの。

そして、
それが需要がある。

おもしろい。

最近ネットで読んだ、
ひっこしの話。

新しい家を決めるにあたり、
理想の家はなにかと考える。

その際、
実際に買うかどうかは別にして、

いろんな制限を
取っ払ってみる。

たとえば、
アラブの大富豪に、

僕がお金を出してあげるから、
どこでも好きなとこに
住んだらいいよ、

と言われたら、
どんなところに住みたいか。

そんな想像。

冒頭からの
話も含めて、

人は、
制限を自分でかけたり、
外してもらいたがったり、

いろいろ
おもしろなと思った。



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です