流れる川のように

ふだん、
気がつかないうちに
力が入っているときがある。

歩いているときでも。

朝夕の
地下鉄の人の流れは、

ともすると、
人と人がぶつかり合いそうな
流れになっていたりする。

身体や思考を
ニュートラルに。

そんなことを思う。

「老子」に
こんな言葉がある。

「内なる「徳」を深く豊かにたくわえた人は、ちょうど赤ん坊のありさまにも似ている。赤ん坊には蜂やさそりや蝮(まむし)のたぐいもかみつかず、猛獣もつかみかからず、猛禽(もうきん)もうちかからない。(中略)一日じゅう泣きさけんでいるのに声がかれないのは、その調和が最高だからである。」
(金谷治氏『老子』第55章前半より)

人の流れと
この老子の言葉を見て、

自分の中で
浮かんだイメージ。

それは、

川を流れる笹の葉が
岩にぶつかりそうになって
くるっと向きを変える。

そんな様子。

流れに逆らわない。
ぶつからない。

そして、
澱(よど)まない。

老子の「調和が最高」
という言葉を見て、

片づけコンサルタント
近藤麻理恵さん(こんまりさん)
の言葉を思い出した。

「spark joy」(スパーク・ジョイ)。

こんまりさんの
キーフレーズでもある
「ときめき」。

海外では、
「spark joy」と訳されたりする。

いいね。

「pleasure(プレジャー)」
ではなく、「joy(ジョイ)」。

どちらも喜びを表すけど、
「joy」は「pleasure」よりも
深く広く永続的なイメージ。

あるいは、

外からの刺激による「pleasure」。
内側からわき上がる「joy」。

ときめき。

そんなことを
考えつつ。

身体だけでなく、
思考も固まると
まどわされやすい。

最近読んだ話。

前月より売り上げが10%減です。
でも、それは本当か。

みたいなもの。

実は、
日々の売上は変わっておらず、

ただ、1月と2月を
比べていただけ、というもの。

1月は31日。
2月は28日。

28÷31=0.90322…

だから1割減。
それだけ。

そんなことを
あれこれ考えつつ、

今日も
ニュートラルな感覚を
楽しんでみようと思う。

川を流れる
笹の葉みたいに。



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