現実逃避のエネルギー

やらなければならないことがあって、
それを避けるためにやることって
ある意味いいエネルギーが出るなと思う。

世間でよく言う、
試験前になったらやたらと掃除したくなる
っていうあれ。

高校受験のときは、
ギターにはまってたし。

大学受験のときは、
曲作りとか録音だったかな。
なんかいろいろ文章を書いていた気もする。

資格の試験を受けるときには、
やたらと、HTMLやCSS(スタイルシート)を直打ちして
ホームページを作ってみたり。

じゃあ、試験が終わったら
開放されて心置きなくやり込めるか、
っていうと、そういうわけでもなく。

現実逃避でしたいことって、
本当に自分がしたいことの可能性もあるし、
ただ刹那的に逃げているっていう解釈もできる。

ただ、そのエネルギーを使って
今までしてきたことを思い返してみると、
案外、いろいろと役に立ってきていると思う。

故スティーブ・ジョブズ氏が
スタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチでも、
点と点をつなぐ、という話をしている。

当時は役に立つと思っていなくても、
興味の赴くままに学んだカリグラフの知識が
後のマックのフォントに生かされたり。

じゃあ、今自分の中でどんなエネルギーが出ているか。

このブログもそうかもしれない。
ある意味あたまの中の整理。

インプットとアウトプットのバランス。

数年までは、
ほんとにいろんなセミナーやイベント、
交流会に参加してきた。

たくさんの人と出会って、
追いつかないくらいの知識を仕入れて、
平日、休日関係なく常にフローな状態だった。

おそらく、本来あるべき理想の自分に
近づきたかったのかもしれない。
こんな自分ではだめだ、まだ足りない、と。

そんな意識があったように思う。
インプットの集中。

でも、そんな時期もあっていいと思う。

点と点をつなぐという意味では、
あらゆる点を探していた時期。
(もちろん今でも)

では、知識や経験を積み重ねることで、
理想に近づき向上できたかというと、
そこは必ずしもそうとは言い切れない。

客観的には成長できたかもしれない。
でも、なにかが違う。

言いたいことがなかなかうまく表現できないけど、
武田双雲さんの言うところの、
「山を登らない」ということ。

それが、自分があろうとしている状態だと思う。

○○になる、のではなく、
○○である、ということ。

いつか、この「山に登らない」を
自分なりの表現で書き表してみたい。



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