そこに何を見ようとするか

朝晩、
ふとした時に空を見るようになった。

朝うっすらと浮かぶ月も、
夜輝く月も、どちらも
それぞれいいもんだなぁと思う。

毎日色んなものを見る。

大阪の地下鉄、御堂筋線の
ホームを歩きながら、

行き交う人の表情を見たりする。

見るといっても、
すれ違いざまにほんの一瞬程度。

その一瞬で何を感じ取るか。

何でもいいんだけど、
たとえば、
放っているエネルギーみたいなもの。

それが外に向かって放たれているか、
内にこもっているか。

とか。

共感覚がある人みたいに、

人が文字で見えたり、
音に色を感じたり、
味に形を感じることができれば、

面白いんだけど。

漫画家、
水木しげるさんの訃報に触れ、
『水木サンの幸福論』という本を
読んでいる。

今、世間で注目を集めている、
こんな言葉が第1部に出てくる。

「幸福の七カ条
第一条 成功や栄誉や勝ち負けを目的に 、ことを行ってはいけない 。
第二条 しないではいられないことをし続けなさい 。
第三条 他人との比較ではない 、あくまで自分の楽しさを追求すべし 。
第四条 好きの力を信じる 。
第五条 才能と収入は別 、努力は人を裏切ると心得よ 。
第六条 なまけ者になりなさい 。
第七条 目に見えない世界を信じる 。」
(水木しげる氏『水木サンの幸福論』より)

いいなぁと思う。

この本の中には、
全身全霊とか、無我夢中といった
言葉が出てくる。

何かに我を忘れて没頭する感覚。

そういったところに
興味をひかれる。

戦争の体験も綴られている。

南太平洋のパプアニューギニア、
ラバウルという地のことが書かれている。

終戦を知らされた後、
その地に本気で
とどまろうとしたことなど。

同書に、
こんな記載がある。

「漆黒の闇の中で 、美しい星々を見ていると 、私が九死に一生を得たのは 、大自然にいる 、何か大きいものに守られたからだと思った 。(中略)人は大地に生まれ 、大地に還っていく 。」

スケールが大きい。

大自然に包まれる感覚って、
普段なかなか感じることができない。

とはいえ、
何もそういった土地に行かなくても、
今この日常に大自然を感じることが
できる人もいると思う。

最近、未科学(みかがく)
という言葉が気になっている。

まだ科学されていないだけであって、
結果は出ていることは多い。

一般には科学で証明されていないことは、
信憑性がないと思われがち。

でも、世の中のほとんどのことは、
未科学であると思う。

科学的なエビデンス(証拠・根拠)が
ないから信じない、と思っていたら
世界は狭すぎると感じる。

もう一つ、
最近見た言葉。

自分は動いていない、
自分に知覚できないものは見えない、

といったような言葉。
むずかしいね。

今朝(昨日)の雲。

20151202a



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