ゆるやかな全肯定

今朝の明け方、
息子が、寝言を言い出した。

泣きそうな声で
“じぶんぶーん!”って。

じぶんぶん、っていうのは、
「自分でやりたい」っていう意思表示。

夢の中で、
何かやりたかったんだろう。

最近は、

自分で服も脱ぎたいし、
くつも履きたいし、
電気もつけたいし、
お箸も使いたいし、
サランラップもはがしたい。

いいね、
自分で意思表示ができるって。

それにして、
起きていても寝ていても、
同じ言葉遣いをするんだなぁと思った。

口ぐせも真似る。

娘(息子から見たら妹)が
泣き出したとき、
パパが、

はいはいはーい、どうしたんかな~、

って言いながら、
娘をあやしに行く。

それを見ていた息子が、
真似して、
はいはーい、って言って、

笑顔で
娘のベビーベッドに向かう。

よく見ているなぁ(笑)

あと、
最近「そうかぁ」って言う。

これ、
無意識だったんだけど、
確かに、パパ(自分)が
言ってる言葉。

息子「(本が)びりびり」
パパ「そうかぁ」とか、

息子「できひん!」
パパ「そうかぁ」とか。

確かに言ってる。

せっかくなので、
どういう意味合いで
自分が使っているのか考えてみた。

それは、
ゆるやかな全肯定。

否定でもなく、
話を流すわけでもなく、
ただ事実を受け止める。

そして、

本がやぶれても、
何かができなくても、

泣いても、
怒っても、
寝てても、
起きていても、
遊んでいても、
転げまわっていても、

何をしていても、
どんな状況であっても、

“あなたを愛しているよ”

という
意思表示でもある。

全力で熱い全肯定ではないけど、
ゆるやかにすべてを受け止める。

そんな意味を込めた
「そうかぁ」。

そういえば、
仕事で
たまにお会いする弁護士さんが
この「そうかぁ」を使っていた。

ご紹介した依頼者の方の
話にうなずきながら、

時折、
「そうかぁ」と言われる。

その表情がやわらかくて、
いいなぁ、と思っていた。

依頼者の方からあふれ出る話を、

遮るでもなく、
とどめるでもなく、
否定するわけでもなく、

ただ、受け止める。

相槌ひとつで、
深いなぁと思った。

今朝の空。
と、小さく写る白い月(右の方)。

20151202b



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