世界は、”多様で豊かな場所に戻る”

茂木健一郎さんの
今朝のFacebookの投稿。

「日本の教育界から、偏差値を撲滅せよ!」

中身の深い部分は
ちょっと置いておくとして、

気になった言葉が
これ。

「AO入試が主流になれば、そもそも、大学側の入学者選考の基準が、単一の数値では表せなくなるわけだから、自然に、偏差値という指標も消える。世界は、最初からそうであったように、多様で豊かな場所に戻る。」

後半の言葉。
いいよね。

世界は、
最初からそうであったように、
多様で豊かな場所に戻る。

こういった表現って好き。

いろいろあっても、
なんやかんやあって、

落ち着くべきところに
落ち着く。

もともとあった
多様さ、豊かさに
気づく。

言ってしまえば、

人生を生きるというのは、
元に戻ろうとする過程
なんじゃないかと思う。

本来あるべき姿に
戻る。

還る。

・・・・・・・
20160229a

リーバイス501黒カン金脇割。

1980年代初期頃に、一時
製造されていたレアなモデル。

脚の内側の処理が、
「耳」というものから「脇割」
という縫い方に変わりかけた時期。

その脇割の糸が金色。

また、ポケットの右上、左上の
縫い方(カンヌキ止め)の糸が
黒色だった最後の方の時期。

1980年代以降、
大量生産の時代に入り、

このモデルあたりから
仕様が混迷し始める。

時代によって、
あれこれ変わる仕様から、
その当時を想像するのも楽しい。



ありあまる資源という視点

三角形の組み合わせで球体を作る
ジオデシック・ドームで有名な、

故バックミンスター・フラー氏。

彼について、
Wikipediaではこう書かれていてる。

「アメリカのマサチューセッツ州出身の思想家、デザイナー、構造家、建築家、発明家、詩人。(中略)フラーはその生涯を通して、人類の生存を持続可能なものとするための方法を探りつづけた。 」
(Wikipedia「バックミンスター・フラー」より)

また、
「富」について、
こうも書かれている。

「フラーは独特の富の概念を公言していた。それは、一般的に私たちの大部分に認められている貨幣ではなく人間の生命を維持・保護・成長させるものとした。」
(同リンクより)

フラー氏について、
表面的なことしか知らないけど、

発想が、宇宙視点で、
既存の概念に縛られないところが、
おもしろなと思う。

既存の資源だけで見るから
枯渇するのであって、

地球以外のエネルギーも視野に入れると、
無限である、

と、
勝手に自分は解釈している。

国際貧困支援NGO「オックスファム」
の報告によると、

「世界のトップ62人の大富豪が、
全人類の下位半分、すなわち36億人と
同額の資産を持っている」

とのこと。

2016.02.24現代ビジネス「たった62人」の大富豪が全世界の半分の富を持つ~あまりにも異常な世界の現実ピケティ、クルーグマンも警告(印刷ページ)

細かい話は
置いておいて、

この記事で、
率直に思ったこと。

一部の者が
富を独占しているようにも
解釈できるけど、

角度によっては、

だれもが富める可能性を
秘めているとも取れる。

「富」が限りあるもの
だという前提だから、

奪い合うかのような構造に
見えるだけで、

実際は、
既存の概念にとらわれなければ、

富はありあまっているのでは、
とも解釈できる。

うまく
言葉にするのがむずかしいけど。

・・・・・・・
20160228a

リゾルト710。

生地がねじれている。
とくに、
写真右側(左あし側)。

これは、
古き良き時代のリーバイスを
モデルにしているため。

当時の生地は
防縮加工がほどこされておらず、
洗うと、縮んでねじれる。

写真では、
すその辺りで90度くらい
ねじれている。

このねじれを
見ているだけで楽しい。



浜を感じ、三角形のビルを見る

昼下がりの電車の
雰囲気が好き。

午後の日差しが入り、
あたたかく、

そして、
ゆるやかな時間が流れる。

人の数もまばらで、
午後のうとうとを楽しむ人もちらほら。

そんな人や景色を眺めてもいいし、
目を閉じて、
その雰囲気を感じてもいい。

大阪の難波と和歌山市を結ぶ電車、
南海線(本線)。

大阪湾に沿っていることもあって、
駅名に、「浜」と入るものもある。

・粉浜(こはま)
・松ノ浜(まつのはま)
・二色浜(にしきのはま)

ぼーっと目を閉じていると、

そんな「浜」の入った
駅名のアナウンスが聞こえてくる。

実際に駅から海は見えないんだけど、
なんとなく、

海や砂浜のイメージが
勝手に浮かんできて、

そんな想像の「浜」を思い浮かべる
だけでも、なんだか楽しい。

浜、
だけでなく、

南海本線には、
こんな駅もある。

・住吉大社(すみよしたいしゃ)
・諏訪ノ森(すわのもり)

住吉大社駅を通りかかる際、
大きな木々が見える。

車窓から見える
そんな住吉大社を囲う木々は、
まるで森のよう。

諏訪ノ森駅、
という名前や響きも好き。

森が見える訳ではないけど、
なんとなくね、
その雰囲気。

南海沿線に限らずだけど、
ふだん、

大阪の街を
あれこれ歩いていて、

三角形の形をした建物を
ときどき見かける。

先日見かけたビルは、
程よく経年劣化した外観で、

なんとなく
惹かれるものがあった。

下から屋上を見上げて、

全体の雰囲気がいいな
と思ってしまった。

思い浮かんだのが、
ミスチル(Mr.children)さんの

「花 -Memento-Mori-」(1996年発表)
という曲のPV映像。

その中で三角形の
レトロな建物が出てくる。

階段を駆け上がり、
メンバーが屋上で演奏する。

まるで、

ビートルズの1969年の
ゲット・バック・セッション (Get Back Session)
のよう。

(正確には「ルーフトップ・コンサート」)

で、
このミスチルのPVが
やっぱりいいなぁと思う。

上空からとらえた
三角形の建物(屋上)。

そして、
ニューヨークの街並み。

曲タイトル副題の
「-Memento-Mori-」というは、

「ラテン語で「死を想え」という意味で、桜井が友人に勧められ感動した藤原新也の著書からきている。」。
(Wikipedia「花 -Memento-Mori-」より)

このPVを見ると、
そんなことも連想されて、

より深くその世界に
入れる。

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20160227a

リーバイス501ハチマル後期(左)
と、リゾルト710(右)。

裾(すそ)部分の縫い方の違いを
見ているだけでも楽しい。

左の方は、
1980年代後半のものなので、当時の
オリジナルのままのシングルステッチ。

右は、古き良き時代の
リーバイスをモデルにしているので、
チェーンステッチ(二重環縫い)。

これだけで、
1時間はゆうに話せそうだけど、

まぁとにかく、

このオリジナルの状態の
縫い方を見ているだけでも楽しい。